友人が残してくれた言葉

時期が前後しますが、

データの整理ついでに

 

続けて記事を書きます。

 

以下の文章は、

 

高知でフリーペーパーを作っていた頃の同志が書いてくれました。

 

今は出版社で編集の仕事をしていて

 

ACTの個展「だれかの透明な記憶」にきてくれました。


うれしくありがたいので 載せさせて頂きます。

 

もし良ければお読み下さい。

 

 

 

 


びっくりした。
仕事柄、平日はほぼ毎日画廊に行き、
個展やグループ展を観ていたけれど、
... 改めて、個展の力を知りました。
断言できます、
個展は人を元気にすると。
絵画は人を元気にすると。

人物画、女性。
アクリルを使って色をぼかし、
染み込ませることで、
光を浴びているような淡い世界が
浮かび上がる。
版画で使うクリーム色の支持体を
余白で活かし、
線は曲線が利いていて女性らしい丸み。
その丸みはふくよかさというより、
むしろ若い女性のもつ細さだったり、
不安定さだったり、
柔らかさだったりする。
不思議と……記憶とか、
朧気(おぼろげ)といった言葉を思い出す。
一枚の絵なのに、
絵が時間とともに流れているようで、
だけど一瞬を閉じ込めているようで。
いつかの記憶を、
その時間を含めて、
その空気を含めて描いている。
思い出はそういう風に出来ている。
観ていて、気持ち良い。
共感って、こういうことをいうのかと。

本を読んだり文章を書いて
心が浄化されるけれど、
個展も人を元気にする力を持っている。
美術館の大型企画展には出来ない、
今の息遣いがある。
幕の内式のグループ展・団体展にはない、1人の世界がある。
ひと部屋を、その空間を、
自分の作品で満たすということ。
個展は人に何かを与える力を持っている。



昔の作品だという裸婦が気に入った。
きれいな線と淡い黒。
誰かの、いつかの、一瞬のようで
クラッときた。


谷口朋栄展「だれかの透明な記憶」
ACT 4(四谷三丁目のレンガ造りの建物)
2013.2.26~3.3


4年ぶりくらいに会った気がします。

 

懐かしい高知弁をききながら

 

縁があればいつでも会えるんだなというのを実感。

 

 

 

また数年後 色んなひとに会いたいな。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    イグレック (火曜日, 02 4月 2013)

    こんにちは!門前仲町での個展に伺わせていただきました。31日の最終日のお昼頃でしたが、ご挨拶できて嬉しかったです。

    麻布十番のパレットギャラリーさんで初めて谷口さんの作品にお目にかかり、桜の花みたいな作品だなーと。美しく儚げで、あっという間に目の前から消えてしまうけど、でも見えないところで脈々と命が流れている、みたいな。

    また近々東京でも出展されると伺ったので、楽しみにしています。

    追記:上記の文章、まさに、と思ってしまいました。

  • #2

    谷口朋栄―taniguchi tomoe― (金曜日, 12 4月 2013 00:10)

    こんにちは!
    最終日にご覧いただきどうもありがとうございます。
    素敵なご感想とても励みになります。
    ありがとうございます。

    またご覧いただけるようがんばります!